Orange Juice

something juicy about nakanishi65

Jun 19

i want only what i really like

万年筆や時計などが大好きです。でも、装飾的なそれらは好きではありません。というのは、万年筆も時計も、もともと実用に使われるべきものであって、人に見せるためのものではないからです。実用性を無視して特殊なかたちをしたペンであったり、いろんな機能を盛り込んだゆえにたいへん読みづらい文字盤になっているクロノグラフなど、見ていて不思議な気分になります。

逆に、絵画など芸術作品は、人が観るためのものであって、実用性なんてありませんから、むしろとことん芸術的なものが好きです。芸術作品は見られることではじめて使われるうる、といってもいいかもしれません。

僕が言いたいのは、他人が欲しいものを使うのではなくて、自分が使っていて楽しいものだけを使いましょう、ということです。多くのモノには使われ方があって、それを自分が自在に使えるようなモノこそが、本当にいいモノです。文字盤の読みづらいうえにやたらと大きな時計をしていて、楽しいでしょうか。

僕は、中学生のころくらいからずっと懐中時計を身につけています。腕時計は便利で悪くないのですが、つけると手を動かしづらくてイライラするので、懐中時計を使っています。その懐中時計はなんてことはないアルバの安いものなのですが、余計なものがないので時刻を読みやすく、たいへん使いやすいのです。また、懐中時計は普段ポケットに入っているので、人に見られることありません。僕はときどき、ポケットから懐中時計を取り出し、その文字盤を見ると、ひとりでにやりと笑うのです。