バックパックとメッセンジャーバッグ
さいきん、 Chrome のメッセンジャーバッグを使いはじめました。
これまでバックパックをひいきしていました。その左右対称な形状、および肩への負担の少なさがたいへん魅力的に思えていたからでした。それゆえ、バックパックと同様に多くのアクティヴな人々に使われているメッセンジャーバッグを食わず嫌いしていて、ろくに使ったことがなく、これはよくないと思ったため、気に入らなかったらバックパックに戻ればいいやと、メッセンジャーバッグをダメもとで買ってみました。
メッセンジャーバッグとバックパックとでは形状が大きく違います。前者は片方の肩で背負い、後者は両方の肩で背負うというのは言うまでもありませんが、他に使い勝手に関わる部分で大きく違う点は、横長であるかと縦長であるか、というところです。実際にしばらくメッセンジャーバッグを使ってみて、この横長であるというところが、メッセンジャーバッグの愛されている重要なポイントだと思いました。
横長であると何がよいかというと、まず、全面のフラップを開けると、中身がさっと一望できます。小物をごろっと入れておいても、メッセンジャーバッグなら比較的容易に探し出すことができます。縦長のバックパックでは、他の大きなものに視界をさえぎられて、なかなか小物にアクセスできません。容量の大きなバックパックではなおさらのことです。僕にとっては、ここがメッセンジャーバッグの最大の強みであり、バックパックの最大の弱点に感じます。
そして、メッセンジャーバッグにはこの中身の一覧性を補強するもうひとつのポイントがあります。それは、あるていど荷物が入っている状況に限りますが、メッセンジャーバッグは自立できるというところです。メッセンジャーバッグを部屋の床にどさっと置いておいて、フラップを開けておいたら、いつでもすぐに、よく使うものにアクセスできます。これはバックパックにはない魅力です。バックパックは中身にアクセスしにくい構造をしているので、使っていてストレスを感じることが多いのですが、メッセンジャーバッグは使い勝手において優れています。
とはいえ、バックパックの快適性も捨てがたいのです。メッセンジャーバッグでも、自転車に乗っているときは、わりと背中に荷重が分散されて、それなりに楽なのですが、自転車から降りるとしんどいです。バックパックは、自転車に乗っているかいなかに関わらず、荷重をバランスよく分散するので、快適性において優れています。
こうしてメッセンジャーバッグとバックパックを比較していると、形状だけでいうと、中身にアクセスしやすくて、荷重をうまく分散してくれるバッグが理想だということが言えると思います。僕の知っているかぎり、このふたつを僕の満足する範囲で両立しているバッグはいまのところありません。
それでも解決策はあります。僕が思いついたのは、荷物をできるだけ小さく軽く抑えて、容量の小さなバックパックを使うということです。これであるていど、使い勝手と快適性を両立できます。しかし、これはたいへん難しい方法です。小さくて軽いモノは概して高価で使い勝手もよくないことが多いからです。僕にはすぐにはできそうにありません。僕はやっぱり大容量な何でも入るようなバッグが好きなのです。
と紆余曲折を経て、結局のところ、バックパックもメッセンジャーバッグもいいよね、と思うに至りました。いまのところ、普段はメッセンジャーバッグで、ツーリングや登山または歩くことが多い場面でバックパックを使うという感じで使い分けていこうと思います。まあ、そもそもあんまり外に出ないんですけど。